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イナカラ

じゃがいもの花

今の時期、各家の畑では、じゃがいもの花が見頃です。
じゃがいもの花_c0187138_15163654.jpg
薄紫色の花は、ナス科特有の個性的な形。
長いめしべを、黄色のおしべが取り囲んでいます。
風が吹くとおしべから落ちた花粉がめしべについて受粉するという仕組み。
これは、原産地であるアンデス地方では、受粉の手助けをしてくれる虫が少ないため、
自分で受粉できる形になっていったそうです。

ナス科ですから、受粉すればピンポン玉くらいの実がなるようですが、
じゃがいもの実には毒があるので食用にはならないようです。
そして、熟した実の種を蒔けば、普通にじゃがいもができるとのこと。
じゃがいもといえば、一般的な栽培の仕方は種芋を使いますね。
(我が家のこのじゃがいもも、昨年収穫した一部を種芋用に保存しておいたもの。)

そんな、虫には媚を売らない(笑)じゃがいもの花ですが、
古くは、マリー・アントワネットが舞踏会などでじゃがいもの花を髪飾りに選んだり、
人々には好まれています。
形もかわいらしく、なかなか見応えのあるお花ですが、
種子に栄養がいかないよう、花が咲いたらすべて摘んでしまいます。
この写真を撮った数日後の現在は、何事もなかったように葉っぱだけが青々と茂っているばかりなのです。

いろいろ調べていたら、こんな記事が。
「馬鈴薯」と「ジャガイモ」は違うものだったのか!
馬鈴薯とジャガイモ(植物一日一題)
by toyoda_kinoko | 2009-06-23 15:32 | 植物