「Magical Mysterious Mushroom Tour」発売記念 飯沢耕太郎・石塚真琴展
飯沢耕太郎・石塚真琴展「きのこ狩りツアー」へ。
飯沢耕太郎さんのドローイングと、石塚真琴さんのキノグルミ(きのこのアミグルミ)の作品展。
8月21日(土)には「きのこマニアトークときのこ料理のゆうべ」として
飯沢耕太郎さん、吹春俊光さん(千葉県立中央博物館上席研究員)、北川公子さん(きのこグッズ収集家)によるトークイベントがあるとのことで、これに合わせて行ってきました。
会場である オーガニックフード&和カフェ「美味一服 めぐり」さんに着くと、まずは数々のキノコ料理が!
どれも美味しかったけど、ポルチーニのキッシュ、マッシュルームとクレソンのサラダは特に気に入りました!
そして、キヌガサタケ、初めて食べたー。ぷりぷりした食感が楽しい。
キノコのボタニカルアートのお話から始まり、ニュージーランドでのベニテングタケのお話、北川さんのキノコグッズコレクション紹介などなど、とても楽しいお話ばかり!
・植物が生まれたときに土の中でそれを支えたのが、キノコ。
・菌類は動物の祖先から分かれて進化したもの。
・ニュージーランドでのベニテングタケのお話。
→ベニテングタケは本来北半球に発生するキノコ。人間の移住とともに南半球にも定着。
外来種として問題になっている。
・北川さんのキノコグッズコレクションは3,000点にもおよぶ。
→スケールとともに撮影し、ナンバリングして保管。博物館的。
吹春さんの奥様でもある(!)北川さんは、学術的にもキノコにお詳しく、
グッズの造形や図版についても鋭い切り口で語られていました。
(これはベニテングタケっぽいけどツボが省略されていて残念とか、このデザインの良いところは生物多様性の中にきちんとキノコも含まれているとか、とかとか。)
キノコグッズと言ってもリアルな造形のモノからデフォルメされたものまで多岐にわたるが、
同じキノコをモチーフにしたものでも、リアル→デフォルメの間でどこが省略されていくのかというのも
とても興味深くおもしろかった。
トークの後は、参加者全員の自己紹介大会。
作家、出版関係者、美術・デザイン・写真関係者、博物館・植物園関係者などなど
キノコ好きの濃い面々が揃っていたのでした。
イベント終了後はなんと打ち上げにも参加させていただいてしまい
お会いしたかった方々ともお話することができ、思わぬ繋がりができたりと、
とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。キノコのおかげ、キノコに感謝です。
吹春さんとお話したときは緊張してなんだかワケがわからないことを言っていた気がする…。(すいません…)
北川さんはなんと部ログをご覧いただいていたとのことで、ウレシイやら恐縮するやら…でも嬉しかったです。
きのこ絵本、きのこグッズ、きのこ小説……、
古今東西のカルチャーシーンからきのこを探し出した感覚全開「きのこ狩りツアー」本です。
楽しくないわけがありません。
家に帰って、改めて自分が所有しているキノコの本を見てみると
「きのこの下には死体が眠る!?」をはじめ、
「きのこワンダーランド」「いきなりきのこ採り名人」「考えるキノコ」「きのこブック」などなど、
吹春さん北川さんが関わられている本の多いこと…。
ずいぶん遠くへ来たと思っていたけど、気づいたらまだまだ吹春さんと北川さんの手の上だった、
というような孫悟空気分にもなったのでありました。
まだまだキノコ道の先は長い。
【関連】
■「Magical Mysterious Mushroom Tour」発売記念 飯沢耕太郎・石塚真琴展「きのこ狩りツアー」
日時:7月22日(木)〜8月31日(火)10時〜19時
場所:めぐりギャラリー
■美味一服 めぐり(めぐりギャラリー)
台東区上野1-20-11 鈴乃屋本店2階(上野広小路、松坂屋向い)
TEL 03-3834-5154